良いものは伝えたい、上質な五代梅との出会い
昔に比べると世間では盆暮の付け届けなんていう習慣は少なくなってきているようですけれども、我が家では季節の贈り物は大切なお付き合いの習慣として続けております。
別に派手なプレゼントをするということではなく、ちょっとした気持ちをこめたものを贈ると言いますか、良かったらお一つどうぞ、という感じでのやりとりですね。
人さまに贈るものを選ぶのは楽しいことですし、いただき物を受け取るというのも今もって嬉しいことなのです。
よそ様からいただいたことによってそれまで知らなかったものに出会う、ということもありますね。
例えば昨年ある方から送ってくださったのが梅干しなのですが、これがとてもおいしくて大変感動ものでした。
恥ずかしながらそれまでは梅干しなどというのは日の丸弁当くらいのイメージしかなくて、どれもそんなに変わらないのかなと思っていたものですから、その梅干しをいただいたことによって認識を改めました。
それは五代庵というお店の五代梅というものです。
紀州南高梅というのは知っておりましたが、私が知っていたのはスーパーでも売っているもので、それとはまず見た目からしてまったく違いました。
一つひとつ個包装されている贈答用のものでしたが、立派なのは包装だけでなく梅そのものもふっくらと大きな粒で、表面もなめらかというかしっとり感があると言いますか、きれいな形をしております。
一つひとつ手作業で選別しているということを聞いて、なるほどと思いましたね。
お味も上品で、単にすっぱいだけの梅ではなく、はちみつを使用したそこはかとない甘さと、フルーティーな香りの高さもあります。
ご飯のお供としてはもちろんですが、梅干しそのもののおいしさをそのまま味わうのも大変結構でした。
こちらをいただいてからほかの梅では物足りなくなり、自宅用にエコ容器に入ったものを購入しております。
また、いただいた方とは別の知人へのお歳暮などに、今度は私も五代庵を利用しています。
先方も大変喜んでくれました。
良いものは心も伝わりますね。
素敵な贈り物の輪が広がっています。